SSブログ

ミクログリア 自閉症解明へ [話題]

スポンサーリンク




ミクログリア 自閉症解明へ

脳の免疫細胞。自閉症の人の脳内で多いと研究チームが発表

法則が見えてくると治療の大切な糸口になるはずです。


 血液中にある白血球は,体を病気から守る免疫系の代表的な細胞 である。

しかし,脳には白血球が入らないようになっている。

脳に侵入できるのは,病気やけがなどで血管が損傷したときだけで ある。

白血球の代わりに脳内で免疫防御を担っているのが,グリア細胞の一種,ミクログリアである。

 ミクログリアは通常は突起を多数伸ばして周囲の細胞に接触し,

異常がないかを監視している。ニューロンに異常が起こると,形 を変え,

ニューロンの修復を手助けするような成長因子を放出する。

また,腫瘍細胞や細菌を殺すような分子も出す。

さらには, 死んでしまったニューロンや他の脳細胞を貪食して,脳内を清掃 する役目もある。

 しかし,免疫細胞としてのミクログリアの働きは諸刃の剣でも ある。腫瘍細胞や細菌を殺すため

のサイトカインやタンパク質分 解酵素,活性酸素類は時として,正常なニューロンを殺して

しまうこともある。健康な人では,ミクログリアが必要以上に働きす ぎないように,

制御する機構が働いているらしい。しかし,アル ツハイマー病やダウン症の患者では,

この制御が効かずに,ミクログリアが暴走し,その結果ニューロンの死と痴呆という状況を

招いているようだ。


自閉症児・者にアレルギー素因を持つ人が少なくないようだ、

食物アレルギーの治療を行なったところ自閉症の問題行動も軽減した、

脳内の炎症反応が自閉症と関連があるかもしれない、

読売新聞 11月27日(火)8時23分配信

 自閉症の人の脳内で、神経細胞の修復に関係する「ミクログリア」と呼ばれる細胞が通常より

増えていることを確認したと、浜松医科大学の鈴木勝昭特任准教授らの研究チームが発表した。

 神経発達障害の一つである自閉症の原因究明につながる成果で、26日の米精神医学誌電子版

に論文が掲載される。

 研究チームは、自閉症の人と自閉症でない人それぞれ20人の脳について、働きが活発化して

いるミクログリアの量と分布を調べた。調査には、脳の様子を切開せずに見ることができる装置

「陽電子放射断層撮影(PET)」を使った。

 その結果、自閉症の人の脳内には、働きが活発なミクログリアが、障害がない人の2倍程度

あることが確認された。増加は特に小脳に多く、分布は脳幹など脳内の広い範囲に及んでいた。






スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。